Zigendemonic – Dark Cold Slimy Cave
キエフ出身、ベルリン在住のアーティスト。彼女はダリが実践していたという「夢見の技法」を自身の創作に取り入れていた。それはスプーンを持ちながら入眠し、眠りが深くなってスプーンを落とすとその音で目を覚まし、その直前まで見ていた夢を紙に描くという手法だった。しかしこれを繰り返すうちに彼女は重度の睡眠障害に。その身を削るような創作姿勢は、作者の健康と引き換えに、不安、鬱、恐怖といった負の感情を視覚的に描き表すことになった。この一冊にはその成果の数々が集められている。ジゲンデモニックという不思議な名前もこの時期に夢に現れた文字からとられたのだそう。本人によれば「ジゲンデモニックは終わった」とのことで、現在は本名名義でアーティスト活動を展開している。
アート倉持
なら 
